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2007年05月23日

「上海の西、デリーの東」

まぁいいかげん今更な本です。
だからオススメしているわけではないのだけれど、
でも最近の書き込みはほんととりとめがない話題ばっかりなので、
たまには別のカテゴリーに書きたかったと。

読んだのは10年近く前。
その頃は紀行文とか旅行記とかを読み漁っていたころで、これもそのなかの一冊。
面白かった本ではあるけれど、それ以上ではなく、
好きな本ではあるけれど、大好きな本ではない。
そんな本。

そんなだから1回読んで10年近くほったらかしてあったのだが、
昨日それを読んだ。
たいてい東京に出る時は電車を使う。そしてその電車の中で本を読む。
でも最近めっきり本を買わなくなったので、本棚のなかから昔読んだ文庫をとりあえずバッグにつめて持っていくことにしている。
このあいだはシャーロック・ホームズとかも読んだ。

そんなワケで偶然読み返した「上海の西、デリーの東」、
これがまたなんだかいい。
10年経って筆者のそのころと同年代になったせいなのかは知らないけど、
なんだか妙に同調できる。
特に序文は私的に感動モノ。
とりあえず本屋に行って序文だけでも立ち読みする価値はある・・・かどうかは自信がないけど、
今の自分のココロモチにしっくりきて、電車のなかでひとりじんわりしてた。

「・・・
あるいはまるっきりのマチガイを堂々とえらそうに書くかもしれない。だけど、それでいい。
・・・」

それでいいんじゃないかと思う。
猫も杓子もネットで意見を言ったり言われたりするこの時代。
このくらいの姿勢でいいんじゃないかと思う。
思っちゃったんだからしょうがない。

投稿者 守亜 : 2007年05月23日 22:57

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